神戸六甲わかば司法書士事務所 の日記
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借金の問題を解決するためには
2014.10.09
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様々な理由から返済能力を越える借金を負ってしまった方がいます。その中には、間違ったやり方で、問題解決をしようとする方もいます。今回は、そんな方への神戸六甲わかば司法書士事務所からのメッセージです。
1. 自殺は問題の解決にはなりません
多重債務者の中には、債権者からの厳しい取り立てや将来への不安から、自殺を考える人もいます。「スイッチを切るようにして、目の前の現実から逃れられたら・・。」という気持ちも、心情的には理解できないわけではありません。
しかし、そんな暗い願望を持つ前に、冷静になって考えてください。借金など、たかだかお金の問題にすぎないのです。お金の問題なら、解決方法などいくらでもあります。ところが、命はどうでしょう?一度失われてしまった命を取り戻す方法は、広い世界のどこを探しても見つけることは出来ません。
2. 安易な解決方法に飛びつかない
残念ながら、世の中には人を助けるふりをして金儲けを企んでいる悪徳な輩が多く存在します。そういった輩の餌食にならないように、賢くなければなりません。そのために、悪徳な輩を見分けるための良い方法を教えます。以下の基準で判断してください。どれか一つでも当てはまれば、その輩には近づかないことです。
ⅰ 「簡単な手続」「任せて安心」「即時解決」等いい加減なキャッチフレーズが多い。
ⅱ 広告・宣伝費に多額の費用を使っている。
ⅲ 対応する人が都合のいいことしか言わない。
借金の問題を解決するのは、そんなに簡単なことではありません。問題解決のためには、借金を作った原因からスタートして、今後の生活まで見据えた長期的な計画を立てる必要があるのです。決して安易なうたい文句に踊らされないようにしてください。
3. 債権者について考える
借金は、債務者だけの問題ではありません。それは、お金を貸した側である債権者の問題でもあります。つまり、借金を踏み倒す人がいれば、その反対側には、必ず踏み倒される相手がいるということです。その相手は、善意でお金を貸してくれた友人や親族かも知れませんし、真っ当な商売をしている金融機関かも知れませんし、違法な貸し付けをしている闇金業者かも知れません。
もちろん闇金業者にお金を返す必要はありませんが、借金の問題を解決するためには、相手方である債権者への配慮も忘れてはなりません。
4. 他人任せにしない
当たり前のことですが、借金はそれを負っている債務者自身の問題です。たとえ、弁護士や司法書士等の法律専門家に報酬を払って、債務整理を依頼したからといって、借金の問題が、自分のもとを離れてくれるわけではありません。問題解決の主役は債務者自身です。専門家は、脇役に過ぎません。
私がこんな当たり前のことを言ったのは、このことを勘違いしている人が余りにも多いからです。自分の問題を、他人に丸投げしてしまうような人を、手助けできる人はいません。当事務所でも、他人任せな依頼者はお断りすることにしています。